自社サイトの不具合、お客様に言われる前に気づく。サイト監視を「BrowserAct」で自動化
サイトの一部が表示されなくなっている、リンクが切れている、フォームが送信できなくなっている——こうした不具合に、自分たちで気づく前にお客様からの問い合わせで気づいた、という経験がある人は多いと思う。毎日全ページを手作業でチェックするのは現実的ではないので、結局「気づいたときには結構前から起きていた」ということになりがちだ。
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結論
- 「サイトが落ちていないか」を知りたいだけなら、死活監視の専用ツール(UptimeRobotなど)のほうが向いている。BrowserActは、ページの中身(価格・文言・掲載内容)が変わっていないかを、決まった形で集め続けるためのツールだ。
- BrowserActの公式サイトには「決めたスケジュールでデータを追い、結果が変わったらメールで知らせる」機能が書かれている(2026-10-17確認)。ただし、料金ページには定期実行や監視の記載がないので、使いたい人はプランを選ぶ前に確認が必要だ。
- 私は以前、BrowserActでAmazonの売れ筋10件を取るBotを作って試したが、サイト監視としての使い方は試していない。この記事では、試した範囲と公式情報だけで書く。
この記事では、自社サイトの不具合の種類、BrowserActで何ができて何ができないか、私が試した範囲、ほかの方法との比較、料金、注意点、よくある質問の順にまとめる。以前もBrowserActは紹介したが、今回は自社サイトの表示崩れ・エラーに気づくのが遅い人向けの話だ。
自社サイトの不具合は3種類に分けて考える
「不具合」と一口に言っても、見つけ方が違う。ツールを選ぶ前に、どれを防ぎたいのかを分けておくとよい。
- サイトそのものが落ちている:ページが開かない、エラー画面が出る。死活監視ツールが得意な範囲。
- 開くけれど、中身がおかしい:価格が空欄、申込ボタンがない、キャンペーン終了後も古い文言が残っている。ページを開いて中身を読まないと気づけない。
- 操作すると失敗する:フォームの送信ができない、ログインできない。画面の操作を再現しないと気づけない。
BrowserActが関わるのは、主に2つ目と、使い方によっては3つ目だ。1つ目は専用ツールのほうが簡単で安い。
BrowserActとは:日本語や英語の指示でWebの情報を集めるボットを作るツール
BrowserActは、「このサイトのこの情報を集めて」という指示を文章で書くと、データを集めるBot(自動で動くプログラム)を作ってくれるサービスだ。公式サイトには次のような記載がある(2026-10-17確認)。
- 監視:「価格・在庫・掲載情報などを、スケジュールに沿って追い、結果が変わったらメールで知らせる」と説明されている。
- 自動修復:サイトのレイアウトが変わっても、データを自分で探し直す、と説明されている。
- 連携:CSV・JSON・API・Webhook、Make・n8n・Zapier、Googleスプレッドシート、Airtableなどに渡せる。
公式のドキュメントでは、定期実行はMakeやn8nのようなツールから「毎日朝8時」のような予定でBotを呼び出す方法が案内されている。BrowserAct単体のスケジュール機能の細かい使い方は、ドキュメントの範囲では確認できなかった。
使い方のイメージ:重要ページを登録して、変化があったときだけ知る
ステップ1:守りたいページと「正常な状態」を決める
申込フォーム、料金ページ、キャンペーンのランディングページなどから、まず1〜2ページを選ぶ。「料金ページに税込の金額が表示されている」「申込ボタンの文言がある」のように、正常な状態を言葉にしておく。
ステップ2:集めたい情報を指示する
URLと、見たい情報(料金の数字、ボタンの文言など)を指示してBotを作る。作った後に、本当に正しい値が取れているか、自分の目で確かめる。ここは次の見出しの「試した範囲」で具体的に書く。
ステップ3:定期的に動かし、変化があれば通知する
定期実行と通知を設定する。通知が来たら、実際のページを見て、本当の不具合か、意図した更新かを自分で判断する。
私が試した範囲:売れ筋10件の取得(監視そのものは未検証)
以前、営業時代の「競合の価格チェック」を思い出して、BrowserActに次の指示を1文だけ入れた。「Amazon Japanのコーヒーメーカーのベストセラー上位10件の、商品名・価格・評価・URLを集めて」(英語で指示した)。Botの完成まで8分23秒かかり、10件の取得に成功した。上位3件を同じページと見比べたところ、商品名・価格・評価・リンクが一致していた(実際の結果はこの記事に載せている)。
完成までの過程で、BrowserAct側が次のような対応をしていたことがログに残っていた。
- 最初の設定では一部の商品の価格が取れず、ページの構造を調べ直した
- 表示言語が安定しなかったため、日本語の商品名で固定する処理を足した
- 完成前に、まっさらな状態で通しで1回実行し、同じページを別に読んだ結果と突き合わせた
つまり、「ページの中身を読んで、決まった項目を取り出す」ことは、実際に動いた。一方で、この記事の本題である自社サイトの定期監視、変化を検知したときのメール通知、フォーム送信のテストは、試していない。公式サイトの記載はあるが、私が動かして確かめたものではない。
簡単な確認なら、手元のコマンドでもできる
参考までに、2026-10-17に、このブログの4つのURLのHTTPステータスをコマンド(curl)で確認してみた。トップページ、記事ページ、紹介リンク(/go/…)は200(正常)、存在しないURLは404が返ってきた。紹介リンク(転送あり)は約1.6秒で、ほかは約0.2〜0.3秒だった。
この方法は「ページが開くか」しか分からない。価格が空欄になっていても、200のままだ。「中身が正しいか」を見るところにBrowserActのようなツールの出番がある、と整理できる。
比較表:自社サイトの不具合に気づく方法
料金などは各社の公式ページで2026-10-17に確認した。ほかにも同種のツールは多数あり、これはその一部だ。
| 見たところ | 手作業で毎日見る | 死活監視(UptimeRobot) | BrowserAct |
|---|---|---|---|
| 分かること | 見た人が気づいたこと全部 | サイトが開くか、応答が遅くないか | ページ内の決めた項目(価格・文言など)の値 |
| 無料で使える範囲 | ― | 無料プランは50監視・5分間隔。ただし、公式ページは無料プランを「趣味・非営利向け」としている | 無料は登録時に200クレジット、Bot作成2回まで |
| 有料の目安 | 人件費 | Soloは年払いで月$9(月払いは$10)、60秒間隔 | Basicは年払いで月$13(月払いは$16)、月10,000クレジット |
| 設定のしやすさ | 設定なし | URLを入れるだけ | 指示を書いてBotを作り、結果を確認する |
| 向いている不具合 | 全般(ただし毎日の手間) | サイトが落ちている | 開くが中身がおかしい |
UptimeRobotは、使い心地を試したのではなく、公式ページの記載で比べている。商用サイトで使えるかどうかは、料金ページの注記と利用規約を、申し込む人が自分で確認してほしい。
料金:無料枠とBasic〜Advanced(2026-10-17 公式サイトで確認)
| プラン | 月払い | 年払い(月あたり) | 月のクレジット |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | ― | 登録時に200クレジット、Bot作成2回まで無料 |
| Basic | $16 | $13 | 10,000(7日間の無料トライアル) |
| Essential | $70 | $56 | 50,000 |
| Advanced | $120 | $96 | 100,000 |
この記事の初出時には「月額$13〜96」と書いていた。これは年払いの月あたりの金額で、月払いだと$16〜$120になる。また、監視対象の数やチェック頻度で料金が変わる、とも書いていたが、料金ページにそうした記載は見つからなかった。料金はクレジットの量で決まる形だ。さらに、料金ページには定期実行・監視・通知の記載がない。これらがどのプランで使えるのかは、申し込む前に公式サイトで確認してほしい。
注意点:3つだけ
- 落ちているかどうかの監視には向かない:サイトの死活監視だけなら、専用ツールのほうが簡単で安い。
- 通知が来る仕組みは、使う前に確認する:公式サイトにはメール通知の記載があるが、私は動かして確認していない。まず1ページで試し、変化を起こしたときに通知が来るかを確かめてから、監視対象を増やすのが安全だ。
- ログインが必要なページや、フォーム送信は慎重に:お客様の情報が入る操作を自動で行うと、実際の注文や問い合わせを作ってしまうことがある。テスト用の環境で試す。
よくある質問
Q. プログラミングの知識はいる?
Botの作成は文章の指示で進められるので、コードを書く必要はない。私が試したときも、指示は1文だけだった。ただし、結果が正しいかを確かめるのは自分の作業になる。
Q. 自社サイトの監視に、そのまま使える?
使える可能性はあるが、私は試していない。公式サイトの記載を読む限り、ページの価格や文言の変化を追う使い方は想定されている。申込フォームの送信テストのような操作は、別に確認が必要だ。
Q. 無料で試せる?
公式の料金ページでは、Freeは登録時に200クレジット、Bot作成2回までとなっている(2026-10-17確認)。重要なページ1〜2つで試してから、有料プランを考えるのがよい。
Q. エンジニアに頼むのと何が違う?
エンジニアに頼めば、自社サイトに合わせた細かい監視を作れる。BrowserActは、そこまでの工数をかけたくない人が、自分で追加や変更をするための選択肢だ。サイトの規模と頻度に合わせて選ぶ。
まとめ
サイトの不具合は、気づくのが早いほど被害が小さく済む。「落ちているか」は死活監視で、「中身がおかしくないか」はBrowserActのようなツールで、と役割を分けて考えるとよい。私が実際に確かめたのは、ページの中身から決まった項目を取り出せるところまでで、定期監視と通知は未検証だ。まず無料枠で1〜2ページを試して、通知まで確認してから広げてほしい。

