競合サイトの巡回、もうやめませんか。変化だけ知らせてくれる「BrowserAct」
結論:競合の求人・キャンペーン・在庫を「毎回見に行く」作業は、変化だけ通知される形に変えられます。BrowserActはその選択肢の一つで、無料枠で試せます。ただし価格はクレジット制で、監視の頻度と数で必要なプランが変わります(料金は2026年10月17日に公式ページで確認)。
競合がどんな求人を出しているか、キャンペーンを始めたか、在庫状況はどうか——気になって、定期的に競合サイトを見に行っている人は多いと思う。ブックマークしておいて、週に一度、あるいは気づいたときに巡回する。この「毎回見に行く」作業自体が、地味に時間を取られる。
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以前、ECサイトの価格チェック自動化という切り口でBrowserActを紹介したが、今回は「価格」に限らず、競合の求人・キャンペーン・在庫といった情報を定期的にチェックしたい人という切り口で書いてみたい。
「見に行く」を「届く」に変える
BrowserActは、指定したWebページの情報を定期的に自動で巡回・取得し、変化があれば検知してくれるツールだ。求人ページを指定しておけば新着求人を、キャンペーンページを指定しておけば新しい告知を、こちらから見に行かなくても検知できる。
以前検証した際は、Amazonのカテゴリ構造を自分で辿り、価格が取得できない箇所を自分で修正し、最後は検証まで行う、という一連の流れを自動で組み立てていた。単にページを開いて読み取るだけでなく、サイトの構造に合わせて自分で経路を組み立てる点が、単純なスクレイピングツールとの違いだと感じた。
何を監視できて、何に向いているか
競合チェックでよく見る対象を、「変化の意味」と一緒に整理した。
| 見る対象 | 変化から分かること | 確認の頻度の目安 |
|---|---|---|
| 採用ページ | どの職種を強化しているか、給与の変更 | 週1回 |
| キャンペーン・お知らせ | 新しい販促や新商品の予告 | 週1回〜毎日 |
| 在庫・販売状況 | 欠品、再入荷、販売終了 | 毎日 |
| 料金ページ | 値上げ・値下げ、プランの変更 | 週1回 |
頻度はあくまで私の目安で、公式の推奨ではない。更新が遅い業界なら、週1回で十分だと思う。
他の方法と比べるとどうか
「変化の通知」だけが目的なら、BrowserAct以外にも手段はある。違いを表にした。
| 方法 | 向いている人 | 弱いところ |
|---|---|---|
| 手作業で巡回 | 見るページが数個だけ | 忘れる、時間を取られる、変化に気づけない |
| 無料の変更監視サービス(Ahrefsの変更監視ツール、Distillなど) | 見た目やテキストの差分を知りたいだけ | 無料枠に監視URL数や頻度の上限がある。ログインが必要なページや複雑な画面は苦手なことがある |
| BrowserAct | ページから「名前・価格・評価」など項目を取り出して、表にまとめたい | クレジット制で、使い方次第で費用が変わる。変化の判定は自分で決める必要がある |
無料の変更監視サービスについては、検索結果で見かけた説明にもとづく紹介で、私自身は今回試していない。使う前に各公式ページで料金と無料枠を確認してほしい。
設定はノーコードでできる。プログラミングの知識がなくても、チェックしたいページのURLと、見たい情報(価格・在庫・新着の有無など)を指定するだけで設定できる。エンジニアに依頼しなくても、自分で巡回対象を追加・変更できるのは、専任の担当者を置けない規模の会社にとって扱いやすい。
試してみた:変化を「通知文」にするところはClaudeで再現した
正直に書くと、今回の記事のために、BrowserActで競合の採用ページを新たに監視したわけではない。BrowserAct自体で確かめたのは、以前の記事で書いたAmazonランキングの取得だけだ。そのとき、1文の指示でビルドが完了するまで8分23秒かかり、ビルド自体は無料枠の範囲内(消費クレジット0)だった。
そこで、「取得した変化をどう使うか」の部分だけ、Claudeに架空のデータを渡して試した。サブエージェントのClaudeに、競合の採用ページの先週と今週のテキスト(すべて架空)を渡して、変化を3行以内の通知文にして、見に行く価値を高・中・低で判定してもらった。
- 先週:営業職(東京・月給25万円〜)/カスタマーサポート(リモート可)/エンジニア(大阪)
- 今週:営業職(東京・月給28万円〜)/カスタマーサポート/エンジニア/マーケティング責任者(東京・新規)。ページ下部の著作権表記の年だけ2025から2026に変わっている
返ってきた内容は次のとおり。
- 営業職(東京)の月給が25万円〜から28万円〜に引き上げられた
- 「マーケティング責任者(東京)」が新規掲載された
- カスタマーサポートとエンジニアは変更なし。著作権表記の年の更新は無視してよい
- 見に行く価値は「高」。管理職の募集と営業の給与引き上げが同時に出ているため。ただし競合の意図までは断定できない、という注意書きも付いていた
私が感心したのは、著作権表記の年の変化を「無視してよい変更」として切り分けた点だ。ページ全体の差分をそのまま通知すると、こうしたノイズが毎回混ざる。取得した内容を人が読む前に、Claudeのような生成AIで「意味のある変化か」を絞る使い方は、監視ツールと相性がいいと思った。これはBrowserActの機能ではなく、Claudeに別途頼んだ結果である点に注意してほしい。
料金(2026年10月17日に公式ページで確認)
| プラン | 月額(月払い) | 月額(年払い換算) | 月のクレジット |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | — | 登録時に200クレジット、エージェントの作成2回まで無料 |
| Basic | $16 | $13 | 10,000 |
| Essential(人気) | $70 | $56 | 50,000 |
| Advanced | $120 | $96 | 100,000 |
年払いは月払いより約2割安い表示になっている。有料プランには新規ユーザー向けの7日間の無料トライアルがある。以前の記事では「$13〜96」と書いたが、これは年払いの月額換算で、月払いだと$16〜120になる。為替やキャンペーンで内容は変わるので、申し込む前に公式ページを見てほしい。まずは無料枠で、1〜2ページの監視から試すのが良さそうだ。
使う前に知っておきたい注意点
- サイトによっては、自動での情報取得を利用規約で禁止している場合がある。対象サイトの規約を先に確認する
- 取得した情報は、ページの表示が変わると取れなくなることがある。結果が空になっていないか、時々確認する
- 競合の情報は、公開されているものだけを見る。ログインが必要な会員向けページなどには手を出さない
- 通知が多すぎると、結局見なくなる。見るページは、判断に使うものだけに絞る
よくある質問
プログラミングの知識は必要ですか?
公式の説明では、自然言語で指示してBotを作る形になっている。私が以前試したときも、英語の指示1文だけでビルドまで進んだ。
無料で試せますか?
Freeプランは登録時に200クレジットとエージェント作成2回分が付く(2026年10月17日時点)。有料プランには7日間の無料トライアルがある。
価格以外の情報も取れますか?
以前試したのは価格・評価・商品名・URLの取得だけだ。求人や在庫を実際に監視する検証は、今回はしていない。公式の説明では、ページの情報を項目として取り出す仕組みなので、同じ流れで試せるはずだが、対象のサイト次第なので、無料枠での確認をおすすめする。
競合のページを見るのは問題ありませんか?
公開されているページを見ること自体は普通だが、自動取得を禁止するサイトもある。規約と、取得の頻度は必ず確認してほしい。
まとめ
「気になったら見に行く」を続けている限り、チェック漏れも巡回の手間もなくならない。監視対象を一度登録してしまえば、あとは変化があったときだけ気にすればいい状態になる。価格・求人・キャンペーン・在庫と、対象を問わず同じ仕組みで使えるのが、このツールの応用範囲の広さだと感じている。
まずは無料枠で1ページだけ登録し、変化の通知がどう届くかを見てみるのがいいと思う。

