自社サイトのURLを渡すだけで、電話の一次対応AIが数分で仕上がった
営業をやっていた頃、電話の一次対応は地味に神経を使う仕事だった。誰からの用件かも分からないまま出て、話を聞いて、必要な人につなぎ直す。事務的な業務を任されている人ほど、これが日々じわじわ負担になっているんじゃないかと思う。
NextPhoneという海外のツールを見つけた。会社にかかってくる電話を24時間受け、要件を聞き取り、予約を取り、必要なら人に取り次いでくれるAIレセプショニストだ。営業電話から問い合わせまで、鳴りっぱなしの電話をAIに一次対応させたらどうなるか気になり、自分のブログを電話口に立たせて試してみた。

何がすごいのか
一言で言うと、自分のWebサイトを読み込ませるだけで、そのサイトの内容を理解した電話対応AIが数分で出来上がるサービスだ。
- 着信は月額定額・通話数無制限(従量課金なし)
- 会話の中で聞き取った内容をもとに、予定をカレンダーに直接ブッキング
- 複雑な要件は人間のチームに即座に取り次ぐ
- 公称14言語対応(スペイン語・フランス語・中国語など)
- 通話は全て録音・文字起こし・要約され、CRMに自動反映
既存の電話番号をそのまま転送する形でも、新しい番号を発行してもらう形でも使える。営業電話の一次選別や、問い合わせ対応の窓口として使う想定のサービスだ。
実際に試してみた:学習の速さと精度に驚いた
このブログ(kakechan-ailab.com)のURLを入力しただけで、AIがサイト内9ページを自動で読み込み、電話対応用の設定を作ってくれた。
- ブログ名・運営者像(「非エンジニアが実務でAIを活用する過程を記録するブログ」)を的確に要約
- 「AIツールレビュー」「業務効率化支援」「AI活用事例紹介」とサービス内容を自動分類
- 過去記事(Omnia・ProductBridge・BrowserActなど)の内容を踏まえたFAQを日本語で自動生成。「無料で試せるAIツールはありますか?」という質問には「はい、紹介している多くのAIツールは無料プランや無料トライアルがあり、クレジットカード不要のものもあります」と、記事の内容をちゃんと反映した回答が用意されていた
- 電話口で聞くべき質問(インテイク)も日本語で3つ自動生成:「新規か既存か」「どのAIツールに関心があるか」「どんな業務効率化を考えているか」
URLを渡してから数分で、ここまで具体的な受け答えの土台ができるとは思っていなかった。事務作業として考えると、この設定作業自体をAIに丸投げできるのは素直に大きい。
料金
Proプランが月$199〜、7日間の無料トライアルがある。ただしOmnia・ProductBridgeのように「クレジットカード不要」という明記は見当たらなかったので、トライアル開始時にカード情報の登録を求められる可能性がある。
サインアップ後、実際の電話番号を用意しなくてもブラウザ上でAIと直接会話できるテスト機能があるので、契約前にまずそこで自分の用途に合うか確かめるのがおすすめだ。
まとめ
サイトのURLを渡すだけで、電話の一次対応に必要な設定(FAQ・インテイク質問・業務内容の整理)がここまで正確に仕上がるのは想像以上だった。営業電話の選別や、問い合わせの一次受けを人力でやっている事務的な業務が多いチームには、地味に刺さる仕組みだと思う。
なお、今回ブラウザ上のテスト機能で実際に話しかけてみたところ、学習データ(ブログの内容)は日本語だったにもかかわらず、会話自体は終始英語で進んだ。公式は14言語対応を謳っているが、対応言語の一覧は公開ページ上になく、日本語が含まれるかはこちらでは確認できなかった。日本語での運用を考えている人は、契約前に必ずこの無料テストで自分の言語で試してから判断することをおすすめする。

