外回り後の商談報告、話した言葉をClaudeに渡すだけで報告書の形になった

架空の商談メモをClaudeに商談報告の形に整えてもらった画面 Uncategorized

外回りや訪問のあと、商談報告を書く時間がとれずに溜めてしまう人に向けた話


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お客さんのところを回って、会社に戻ったらもう夕方。商談報告は「あとでまとめて書こう」と思っているうちに、次の訪問が入る。少人数の会社で営業も事務も兼ねていると、報告書きが一番後回しになりやすいという声はよく聞く。数日たつと、人数や期限といった細かい数字から忘れていく。

そこで、移動中にスマホへ話して残す → Claudeに報告の形に整えてもらう、という2段階を試してみた。最初に断っておくと、これは実際の商談のメモではない。試すために自分で書いた、話し言葉ふうの架空のメモだ(会社名・人名も架空)。音声入力ツールで実際に話した文字起こしでもなく、「えーっと」や言い直しが残った状態を、文章で再現したものになる。

実験:言い直しだらけのメモを、商談報告にしてもらう

わざと、話しているときによくある「言い直し」を2か所入れた。人数(「正社員が40人、あ、違うわ、35人」)と、見積もりの期限(「来週の水曜、あ、いや木曜」)だ。Claudeには次のように頼んだ。

外回りのあとに、スマホに話して残したメモです。社内の商談報告の形(訪問先/面談者/話した内容/次にやること・期限)にまとめてもらえる?

えーっと、今日A社さん行ってきました。担当は総務の佐々木さん。で、今使ってる勤怠のシステムが、あの、来年の3月で契約切れるらしくて、乗り換え先を探してるって話でした。人数は、えー、正社員が40人、あ、違うわ、正社員が35人とパートが12人。見積もりは、来週の水曜、あ、いや木曜までに出してほしいって。(以下略)

返ってきたのが、次の画面だ。

話し言葉ふうの架空の商談メモをClaudeに渡し、訪問先・面談者・話した内容・次にやることの表に整えてもらった画面(実験用の架空のメモ)

※画面は、実際のやり取りの文面をそのまま、見やすく再現したもの。

冒頭で「言い直していた箇所は、訂正後の内容を採用しています」と断ったうえで、人数は「計47名(正社員35名、パート12名)」、見積もりの期限は「来週木曜」になっていた。「えーっと」「なんか」といった口ぐせは、報告からすべて消えていた。

個人的に一番よかったのは、最後の「メモにない情報」の欄だ。今使っているシステム名、予算感、導入したい時期、競合2社の名前が話に出ていない、と指摘してくれた。報告を書く段階で「聞き忘れたこと」に気づけるのは、次の訪問の準備にそのまま使える。

載せる前に、自分で確かめたこと

  • 人数:35+12=47で、合計は合っている。言い直す前の「40人」は使われていなかった。
  • 期限の日付:Claudeは「今日(10/12)時点の『来週木曜』として10/22」と書いていた。カレンダーで確かめると、2026年10月12日は月曜日、10月22日は木曜日で、合っている。今回は、メモの中に日付を書いていないのに「今日」の日付を前提にしていた。そのうえで「メモを録った日が違う場合は直してください」と自分から断っていたのはよかった。数日分まとめて渡すときは、録った日付を一緒に書いたほうが安全だと思う。
  • こちらが言っていないこと:表の「見積もりと同時に出すのがよさそう」「連絡がなければこちらから確認する」は、メモに無い、Claudeからの提案だ。報告にそのまま載せると、お客さんとの約束のように読めてしまう。自分の判断で残すか削るかを決めたい。

なお、試したのは1回だけだ。言い直しの数を増やした場合や、話が行ったり来たりする長いメモでどうなるかは、まだ試していない。

「話して残す」ところは、音声入力ツールに任せる

今回はメモを文章で用意したが、実際に使うなら、最初の「話して残す」は音声入力ツールの出番だ。以前、ChatGPT・Gemini・Claude・Typelessの4つの音声入力を比べた記事で、わざと言い直しやフィラーを入れた原稿を読み上げたときには、Typelessは「えーっと」を取り除き、言い直しは直したあとの内容だけを残していた(そのときの1回の比較結果で、毎回そうなるとは限らない)。

公式サイトで確認できる範囲では、次のようになっている。

  • 使える端末:iOS・Androidのスマホと、Mac・Windowsのパソコン。外回りの移動中はスマホ、戻ってからはパソコン、と使い分けられる。
  • 料金:無料プランは「1週間に使える語数に上限あり」。有料のProは、年払いで月12ドル、月払いで月30ドル(公式の料金ページの表示。変わることがあるので、申し込む前に確認してほしい)。
  • データの扱い:公式は「話した内容を学習に使わない」「クラウドにデータを残さない」と説明している。ただ、これはサービス側の説明なので、お客さんの情報を話す前に、自分の会社のルールで使ってよいか確かめたい。

話す → Typelessで文字にする → Claudeに報告の形にしてもらう、という流れにすると、会社に戻ってから一から書く作業が「中身を確かめて直す」作業に変わる。音声入力そのものを議事録や日報に使う切り口は、議事録づくりの記事と日報・週報の記事にまとめている。

頼み方を3ステップにすると

  1. 報告の「型」を先に書く。今回は「訪問先/面談者/話した内容/次にやること・期限」と書いたことで、その順番の報告が返ってきた。社内の報告フォーマットがあるなら、項目名をそのまま渡すとよさそうだ。
  2. メモは整えずに渡す。ただし、録った日付は書く。言い直しや口ぐせは、そのままでも整えてくれた。一方で「来週」「明日」は、いつ録ったメモかで日付が変わる。
  3. 提案と事実を分けて読む。返ってきた報告のうち、お客さんが言ったことと、Claudeが足した提案を見分けてから共有する。

任せきりにしないための確認ポイント

  • 数字と期限は、自分の記憶と照らす。今回は言い直しを正しく拾ったが、話した内容があいまいなら、報告もあいまいになる。人数・金額・期限だけは自分で見直したい。
  • お客さんの会社名・個人名は伏せる。今回は「A社」「佐々木さん」という架空の名前で試した。実際に使うなら、名前を伏せて整えてもらい、社内に共有する直前に自分で戻す使い方もある。外部のAIサービスや音声入力ツールに渡してよいかは、先に自分の会社のルールを確認してほしい。
  • 「メモにない情報」は、次の訪問のメモにする。聞き忘れの指摘は、報告に書くより、次に会うときの質問リストにしたほうが役に立つ。

手元の走り書きを整えてもらう使い方は、打ち合わせの走り書きメモを議事録とToDoの表にしてもらった話でも試している。

まとめ

言い直しだらけの架空の商談メモを渡したところ、Claudeは訂正後の数字を使って商談報告に整え、「メモにない情報」として聞き忘れまで挙げてくれた。一方で、日付を「今日」と前提にしていたことと、こちらが言っていない提案が表に混ざっていたことは、自分で確かめる必要があった。話して残すところは音声入力ツール、形にするところはClaude、中身の確認は自分。報告を溜めがちな人は、まず今日の訪問1件分を、移動中に話して残すところから試してみてほしい。

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